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ホームレス歌人 公田耕一さんの短歌集










July12

今朝の朝日歌壇にも郷隼人さんの名前がありませんでした。
最近寂しいです。


今日は『ホームレス歌人のいた冬』から公田耕一さんの短歌を抜き出しました。

入選日付には間違っているものがあるとおもいます。
今後随時修正していきます。
短歌研究 2010年 10月号』に公田さんの作品について松井多絵子さんの論文が載っているようなので、図書館で借りて来て読んでみようと思っています。

今後公田さんの短歌情報を拡充していく予定です。



2008年12月8日 朝日歌壇入選作

(柔らかい時計)を持ちて炊き出しのカレーの列に二時間並ぶ

佐々木幸綱評:住所欄にホームレスとあった。柔らかい時計とはダリの時計である。通常の時間とは違う進み方をするのである。



2009年1月5日 朝日歌壇入選作

日産をリストラになり流れ来たるブラジル人と隣りて眠る

水葬に物語などあるならばわれの最期は水葬で良し

パンのみで生きるにあらず配給のパンのみみにて一日生きる



2009年2月16日 朝日歌壇入選作

哀しきは寿町と言ふ地名長者町さへ隣にはあり



2009年3月9日 朝日歌壇入選作

胸を病み医療保護受けドヤ街の棺(ひつぎ)のやうな一室に居る



2009年8月3日朝日歌壇入選作

野毛山を下れば汗の吹き出してドン・キホーテへ涼みに入る



2009年9月7日 朝日歌壇入選作(朝日歌壇最後の作品)

瓢箪(へうたん)の鉢植えを売る店先に軽風立てば瓢箪揺れる




一週に二首の投稿心掛け雨恋うて咲くあぢさゐ三球(みたま)


温かき缶コーヒーを抱きて寝て覚めればひえしコーヒー綴る


一日を歩きて暮らすわが身には雨はしたたか無援にも降る

選外作:後ろから呼びかけられた嬉(うれ)しさに先週来の風邪も和らぐ


選外作:体調を崩しこのまま寝込みたき日でも六時に起きねばならぬ


選外作:我が上は語らぬ汝の上訊(き)かぬ梅の香に充つ夜の公園



リサイクル文庫にひつそり黄ばみたる『清唱千首』戀の部を読む


親不孝通りと言へど親もなく親にもなれずただ立ち尽くす


鍵持たぬ生活に慣れ年を越す今さら何を脱ぎ棄てたのか


百均の『赤いきつね』と迷ひつつ月曜だけ買ふ朝日新聞


美しき星空の下眠りゆくグレコの唄(うた)を聴くは幻


ホームレス歌人の記事を他人事(ひとごと)のやうに読めども涙雫(こぼ)しぬ


雨降れば水槽の底にゐる如く図書館の地下でミステリー読む


説教と引き換へに配るパンならば生きる為には説教を聞く


選外作:名も知らぬブラジル人のその後(のち)を想ひて今朝の寒さに耐へる


辞書持たぬ歌作りゆゑあやふやな語句は有鱗堂で調べる





公田耕一さんについて

高野公彦 公田耕一氏の思い出:ホームレス生活の実態をリアルに読み、透明な悲哀間の漂ううたが多く、表に出さない教養がひっそりと息づいていた。

永田和宏 消息を絶った歌人:平凡な比喩だが、まことに彗星のように現れて、さっと消えてしまった(中略)おそらく障害に会うことはないのだろうが、そんな不思議な孫算があったということは、この欄と共に語り継がれていいことだと思う。

佐々木幸綱 ホームレス歌人:公田氏が注目されたのは、市の歌のよさによるのはむろんだが、それだけではなく、雇用不況という現実の厳しさが背景にあった。




公田耕一さんの短歌について松井多絵子さんの評論『或るホームレス歌人を探る』が収録されている本です。


短歌研究 2010年 10月号 [雑誌]


ホームレス歌人のいた冬

LONESOME隼人 獄中からの手紙

LONESOME隼人

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2011.07.12 | | コメント(1) | トラックバック(0) | 短歌

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2011/07/22 (金) 23:13:21 | | # [ 編集 ]

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